愛せない場合は、通り過ぎよ
これはニーチェの言葉です。著作『ツァラトゥストラはかく語りき』の中にある一節で、婚活とは全く関係のない文脈で書かれた言葉ですが、私はずっとこの言葉が好きです。
「通り過ぎよ」とは、怒って去れということではありません。静かに、ただ通り過ぎればいい。未練も、恨みも、塵も払わずに。それだけでいい、ということです。
「愛」という言葉は、なんだか使い古されていて、口にするのが少し恥ずかしい。ドラマや歌の中で何度も使われすぎて、どこか形骸化してしまった言葉のような気もします。それでも、この言葉以外では表せないことがあります。迷ったときは、愛があるかどうかで判断してください。
条件は悪くない。年収も、見た目も、性格も、まあ悪くはない。でも何かが足りない。そういうことってあります。その「何か」が、愛です。言語化しにくいけれど、確かに存在する感覚。魂の叫び。「この人と一緒にいたい」「好きで好きでたまらない」「この人を幸せにしたい」——そういう気持ちがあるかどうか。愛がないなら、その相手とダラダラ交際を続けるのはやめなさい。相手にとっても、自分にとっても、それは優しくない。私にはそれしか言えません。
結婚相談所というと、「成婚させること」が目的のように思われがちです。実際、成婚数を競うような相談所もあります。でも、しましまマリッジは違います。結婚した後も、ずっと幸せでいてほしい。それが私の願いです。だから、無理に成婚へ背中を押すことはしません。「条件が合うから結婚しなさい」とは言いません。その結婚が本当に幸せにつながるかどうかを一緒に考え、ときには正直に「もう少し考えてみましょう」とお伝えすることもあります。
愛のある結婚をしてほしい。それだけです。